緊張を力にする話し方

人前で話さなければならない。と考えただけでドキドキしませんか?
心臓もバクバクしてくるし、手足も震えてくる。
顔が赤くなり冷や汗が流れてくる。緊張さえしなければいいのに。
そして何より緊張している自分を見られるのはすごく嫌ですよね。

話し方教室に来られる方の動機は、緊張せずに人前で話せる様になりたいという方が多いです。教室ではスピーチをしていただくのですが、本当に緊張されているのかな?と思うほどみなさん上手に話してくださいます。

スピーチが終わった後受講生の方にも感想を聞いてみると、「全く緊張している様に見えません!」とみなさん同じ感じ方です。

しかしスピーチをした方は「緊張してしまい途中何を言ってるのわからなくなっていました」とおっしゃいます。

つまり話している人は、ものすごく緊張しているのですが、聞いている人はさほど気にしていないということもあるし、自分の中で起こっている緊張の現象は案外伝わっていないものです。

でもやはり緊張を避けれるのなら緊張したくないですよね。

なぜ緊張してしまうのか。
よく見られたい。失敗したくない。間違えたりして恥をかきたくない気持ちもある。特別な自分でありたい。すごいと思われたい。など全て自分の中で起こる思いからではないでしょうか。

これらの現象から起こる作用を悪いことだ。あってはならないことが起こった。止めなければと思う所に無理が生じて、抑えようとして抑えきれずに余計に過剰な反応が起こるのかもしれません。

緊張はあって当然と。当たり前のことが起こっているのだと。
そして誰でもみんな起こる現象なんだと考えてみてはどうでしょうか。
緊張はよく見せたいと思う前向きで素晴らしいエネルギーが身体のコンディションを整えている反応なんだと。

緊張は自分の内から湧き上がるエネルギーの高まりです。
エネルギーが高まり話したいことや伝えたい情熱が言葉と共にその人から湧き出てきます。

緊張を受け入れると緊張を力にして話すことが出来ますよ。